海外生活中のストレスを乗り越えるには
海外不適応症にならないために
海外に行くというのは自分の夢や希望のためであったり、周囲から羨ましがられたりするために、とてもポジティブな気持ちを持ちがちです。
しかし、実際には日本と違う言葉や文化の国での生活というのはストレスもたくさん抱えるものです。
実際に、こういったものによって心因性の精神障害が引き起こされることもあり、その一つが海外不適応症です。
やはり、精神的に支障をきたしてくるとネガティブにものを考えてしまうことが増えてきます。
無気力になったり仕事に行けなくなったり出かけられなくなったりするだけでなく、場合によっては命を落としてしまうようなケースもあります。
そこで、ここでは海外不適応症についてのことを紹介していきます。
これから海外での生活をする人や家族に海外生活をしている人はこれを参考にして、症状に気付いた時の対策や、予防策を頭に入れておきましょう。
言葉や文化の壁
海外に行くと、まず悩むのが言葉の問題です。
英語が理解できてもすぐに返答することができなかったり、思うように理解ができなかったりすると、どうしても意思疎通がうまくいかずにお互いストレスになるものです。
自分が聞き取ることも話すことも理解することも苦手だと感じたり、周囲と劣っていると感じたりしてしまうと、それだけで自信もなくなってきます。
また、周囲から英語ができないと言われてしまったり、気を使われたりするとそれも気になってしまい外に出ることに気が引けてしまったり、人と話したくないと感じてしまったりすることもあります。
海外でストレスを感じずに生活するには、言葉の壁をクリアすることが最優先項目です。
とはいえ日本では聞き取りも話すことも上手にできていたとしても海外となればスピードも違ってきますし、発音のくせもあります。
できないことをすぐにできるようにすることは難しいですし、しばらくは苦戦するのは当然のことです。
現地で気楽に話せる友達を見つけて英語の聞き取りや発音の練習に付き合ってもらったり、現地の語学学校に通ったりしてとにかく早く言語を習得できるようにすることが望ましいです。
また、文化の違いから日本では当然のことが当然でないということはたくさんあります。
どうしても、初めのうちはそういったことに遭遇すると「日本ではこんなことはあり得ないのに」と思うものですし、ちょっとしたことでもストレスになりがちです。
しかし、こればかりは日本と同じようにはいかないです。
驚くようなことがあっても、この国ではそうなんだな、日本の当たり前は当たり前ではないんだなと大きな気持ちで受け止めることが重要です。
話を聞いてくれる人を見つける
日本の友人や家族でも、現地の友人でも、自分の話をそのまま聞いてくれるという人を作ることがとても重要です。
自分の意見に対して意見をするのではなく、同意してもらえるということはとても心強いことですし、励みになります。
とはいえ、海外生活をしていない日本人の家族や友人には自分の気持ちを理解してもらえないこともあります。
現地の友人も現地の人であれば理解してもらえないことも多いです。
そこで、SNSやホームページを活用して意見をシェアするのも一つの方法です。