挨拶のほっぺにキス…したほうがいいの？

海外の挨拶ではキスをするの？

外国人の挨拶といえば、ハグをしたり頬と頬を合わせたり、キスをしたり……。
日本人からみると、驚くほどの過剰なスキンシップをしているように見えます。
特にほっぺにチュッとキスをする挨拶は、日本人にはハードルが高そうです。

しかし、すべての外国人が頬にキスをする挨拶をしているわけではありません。
このようなキスの挨拶が行われているのは、主にヨーロッパや中・南米です。
アメリカやオーストラリアなどでは、このようなキスの挨拶はしません。

海外の挨拶の方法は、国によって異なりますが、アメリカやオーストラリアでは、初対面の人とは握手、親しい人とはハグで挨拶するのが一般的です。

キスの挨拶も、国によって異なります。
フランスやイタリア、スペイン、ポルトガルなど南西ヨーロッパでは、初対面のときや、長いお別れをするときなど、大切なときに行われます。
ドイツやポーランド、スウェーデンなど北東側ヨーロッパでは、家族や親戚など親しい人たちとしかキスの挨拶はしません。

中南米の国々では、挨拶のたびにキスが行われます。
国や地域によって挨拶の仕方は様々なのです。

キスの挨拶の仕方

では留学などで海外生活をする場合、日本人の私たちはどのような挨拶をすればいいのでしょうか。
郷に入れば郷に従えで、相手に合わせるのが基本です。
外国の人たちも、日本にキスやハグの習慣がないことは知っていると思います。
ですから上手に挨拶ができなくても、心がこもってさえいれば問題はありません。

一般的なキスの挨拶は、次のような流れで行います。
まず言葉で挨拶をかわし、その後にお互いの頬と頬を軽く重ねます。
一般的には男性側から女性に頬を合わせていきます。
そして、このときに唇でチュッと軽く音を立てます。
ただし男性同士でキスの挨拶をするときは、チュッという音は立てないケースが多いようです。

では、何回くらいキスをするのでしょうか。
国によって異なりますが、フランスは右の頬に1回です。
ブラジルやスペインなどでは右に1回、左に1回の2回行うケースが多いようです。
イタリアは左に1回、右に1回の2回です。
左からキスをするのはイタリアだけといわれていす。

体をくっつけて、頬と頬を合わせキスをする挨拶は、最初見ると衝撃的です。
特に日本人はシャイな人が多いので、大胆に体を接触させる挨拶をするのに勇気がいるかもしれません。
しかし挨拶の仕方を知っていれば、すぐに慣れることができるのではないでしょうか。

お辞儀など、日本の挨拶の方法を教えて、お国の違いで盛り上がるのも楽しいかもしれません。
いずれにせよ、どの国でも挨拶はコミュニケーションの基本です。
キスの挨拶もあまり恥ずかしがらずに、自然にできるようになれるといいですね。